メインブログで「月の光は青かった」という記事を書いたのです。
子どもの頃、満月の夜に外を眺めると、青い世界だったな~という思い出話。
そして、何気に検索していたら、どうやらそれは「プルキンエ現象」とかいうものが関係しているらしいのです。
あら、わりとちゃんとした理由があったのねΣ(゚Д゚)
理由があったのが嬉しくて、こちら(サブブログ)に書いちゃいますが、
専門の人に叱られるレベルの大雑把さですから、ご了承ください(^^;)。
視細胞は2タイプ
人がモノを見る時、目から入った光を「網膜」が受け取ります。
網膜の中には「視細胞」があり、この「視細胞」が光を吸収し、
神経の電気信号に変換します。
この信号が視神経を通じて脳に伝達され、
脳が「見えた~」と判断します。
この「視細胞」には、大きく2つのタイプがあります。
①桿体細胞・・・わずかな光を感じる(暗い時が得意)
②錐体細胞・・・明るいところで働き、色や形を見分ける
☆錐体は、どの波長によく反応するかで3種類に分けれらます。
(赤:長い波長(L)錐体、緑:中間(M)錐体、青:短い波長(S)錐体)
明るさによって見え方が変わる
ところで、なぜ視細胞が2タイプあるのか?
それは、人が生活する1日の中での「明るさ」の変化が大きく、見え方を変えないと困るからなのです。
夜行性の頃は、わずかな光の量を感知でき、明暗でモノの形がわかればよかったので、
①の桿体だけでも良かった。
でも、昼間もウロチョロするとなると、敏感な感度では太陽が眩し過ぎる!!
これはたまらん!と、明るい時には②の錐体にチェンジして、
光の感度よりも色彩を判断できるように切り替わるようになったのです。
昼間②錐体メインで見ていた目は、夜の①桿体メインに向けて、
光の量が減るに伴い切り替わります。
夕暮れ時(明け方)、モノが非常に見えづらいと言われていますが、
(映画「きみの名は」でも、言われてましたね。
黄昏時=誰そ彼時「たそがれどき」=誰だかよく見えない)
これは、目が②から①へ(①から②へ)切り替わり中のためなのです。
(交通事故など、気をつけましょう!!)
プルキンエ現象
②錐体メインから①桿体メインに移り変わる時、
赤いモノが暗く見え、青いモノが明るく見えるという現象が起こります。
これが「プルキンエ現象」です。
※この現象を利用して、道路の案内板は青なのだそうですΣ(・ω・ノ)ノ!
この現象は、明るい昼間は、長い波長側(赤の方)の感度が高いのですが、
暗くなる時、感度の高い波長が、短い波長側(青の方)へ移動することによって起こります。
完全に①桿体が作用する暗さのところでは、水墨画のように明暗でモノを見ます。
この時も「プルキンエ現象」が起こっていて、赤いモノは黒っぽく、青いモノは白っぽく見えるのだそうです。
オーバーだけどこんな風!?(;'∀')
田舎の満月は青い世界
長々なりましたが、子どもの頃、月の光が青かったのは
「プルキンエ現象」が関係している模様です。
完全に①桿体が作用するような、星明りの暗さでは、モノクロの世界。
照度は0.001Lux程度。
三日月の夜はその10倍、0.01Lux、
そして、満月の夜は、さらに10倍の 0.1Lux
ちなみに、カンカン照りの夏の日向は1万~10万Lux
太陽が雲に隠れると、その1/100に落ちて100~1千Lux
夕闇・日没後の街灯下1Lux
満月の夜の明るさは、夕闇の1/10、でも星明りの100倍です。
完全にモノクロの世界より明るい、青の感度が強い世界なのです。きっと。
子どもの頃より、今住んでいるところは、外灯や門灯、街の灯りが増え、
青い世界を感じにくくなっているのかもしれません。
灯りの少ない、自然豊かな場所で満月を愛でれば、
「月がとっても青い」世界を実感できるのかもしれませんね。
☆以下の記事を参考にさせていただきました☆
「人の視覚」 深見 嘉一郎 繊維工学 Vol.44,No.5(1991)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/transjtmsj1972/44/5/44_5_P204/_pdf
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